2019/08/25
8月26日付のBillboard JAPAN “Top Albums Sales”で、ENDRECHERIの『NARALIEN』が63,725枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2019年8月12日~2019年8月18日)。
『NARALIEN』は前作『HYBRID FUNK』から1年3か月ぶりとなるオリジナル・アルバムで、堂本剛本人が全収録曲の作詞・作曲・編曲(一部共編曲)を担当している。表題曲は堂本剛の出身地である“NARA(奈良)”と、ファンクにおける重要なキーワードである“ALIEN(エイリアン)”を合わせた造語であり、他にも「ENDRECHERI LIVE 2019 ツアー」にて披露したFUNKナンバー「FUNK TRON」「Heki」「PURPLE FIRE」等が収録されている。
今回は『NARALIEN』がどの地方で聞かれているかを、サウンドスキャンジャパンの地域別販売データを使用し、調査してみた。また一般的なアルバムと比較するため、2019年に販売された全アルバムの地域別販売比率もあわせて可視化したグラフが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/79179/2)である。
一般的なアルバムの近畿地方での販売比率が15.7%であるのに対して、『NARALIEN』は21.7%と、実に約1.4倍の販売比率となっており、やはり地元での強さが目を引く結果となっている。また、関東地方も全アルバム41.6%に対して46.5%と、こちらも高い販売比率を示しており、関東・近畿地方という2大都市圏での支持が高いという結果となった。
更に、都道府県別に焦点を当てると、一般的なアルバムに対して販売比率を大きく伸ばしている都道府県は、大阪府(1.52倍)・奈良県(1.45倍)・神奈川県(1.45倍)・滋賀県(1.41倍)・愛媛県(1.23倍)となっており。堂本剛の出身地で、アルバム名の由来となっている奈良県は大阪府に次いで大きく伸びており、存在感を示している。
また、近畿地方に目を向け、府県別の販売比率をグラフにしたものが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/79179/3)であり、大阪府・奈良県だけでなく、近畿地方のほとんどの府県が販売比率を伸ばしており、こちらからも地元での高い人気がみてとれる。
東京公演は台風のために見る事ができず残念だったが、2大首都圏で人気が高いENDRECHERIは、2年連続でのサマーソニックの出演は効果的であり、また、プロモーション動画を公開するなど、新しい動きもみせている。奈良・大阪を中心とした地元から愛されているENDRECHERIであるが、今後の動向からも目が離せない。
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